上段の基礎は、基準となる勾配線の下にある?
下段の擁壁の踵(かかと)を起点に、土質ごとの角度 θ で引いた線と、上段の擁壁基礎の前端との位置関係を確認します。
上下の擁壁を合わせて考えます。
次の「距離」の条件も確認します。
土地の安全を考える、最初の一歩。
離れて見える2つの壁も、
地中では影響し合うことがあります。
二段擁壁の判断基準を、順を追って見ていきましょう。
福岡市の公開情報に基づく解説ページ(非公式)
見るべきなのは、壁の数より「お互いへの影響」。
01 / まず、意味を知る
擁壁(ようへき)は、段差のある土地で土を支える壁のこと。上下の壁が近いと、上段からの重さが下段に影響するおそれがあります。
福岡市の基準では、この位置関係によって「二段擁壁」として扱い、一体の擁壁として設計する必要があるかを判断します。
02 / 判断の流れを知る
「基礎の位置」→「壁同士の距離」→「地中に埋める深さ」。
図面を見ながら、設計者と一緒に確認しましょう。
下段の擁壁の踵(かかと)を起点に、土質ごとの角度 θ で引いた線と、上段の擁壁基礎の前端との位置関係を確認します。
上下の擁壁を合わせて考えます。
次の「距離」の条件も確認します。
擁壁同士の水平距離は、次の条件を両方満たす必要があります。
0.4 × H 以上 かつ 1.5 m 以上
H は上段の擁壁の高さ。例:H=5 m なら、0.4×5=2 m なので、水平距離は2 m以上が必要です。
距離だけでは判断できません。01 の位置関係の確認が前提です。
判断に使う数値
確認ポイント01で使う角度 θ は、擁壁の背面にある土質で異なります。
土質がわからないときは、推測で選ばず設計者に確認しましょう。
| 背面の土質 | 角度 θ |
|---|---|
| 軟岩(風化の著しいものを除く) | 60° |
| 風化の著しい岩 | 40° |
| 砂利・真砂土・関東ローム・硬質粘土など | 35° |
| 盛土・腐植土 | 25° |
設計で、あわせて確認
二段擁壁では、下段への荷重と上段の基礎の支持力の両方を確認します。根入れを深くする、地盤を改良するなど、条件に合う方法を設計者が検討します。
建物が擁壁に近い場合は、建物からの荷重への配慮も必要です。基礎や擁壁の構造を含めて確認します。
このページは基準を理解するためのガイドです。個別の敷地の安全性や許可の可否を判定するものではありません。
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